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I'll protect you.

第26章 お兄ちゃん




俺はアイロンをかけていた手を止めて、アイロンのスイッチを切った。



枕をギュッと抱きながら小さくなっているユウ。



俺はなんて声をかけたらいいだろう…。



その答えが見つからない。



ユウに何を言っても慰めにしかならないことはわかっていたから…



するとユウは、呟くように言った。





『やっとカナに会えたんだ…』





そう言って、ユウは静かに涙を流した。




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