I'll protect you.
第27章 過去
コンビニで真剣にアイスを選ぶカナ。
「シンとコウには量があって安いやつ買ってこ。
どれがいい?」
『これがいい!量多いし、安い!』
私がそう言うとカナは私が選んだアイスをレジに持って行った。
すると、カナは───あっ!と声を出した。
お菓子コーナを見ていた私はすぐにカナの方を見た。
「お前、こないだのメガネじゃねーか… 」
「ども……」
うわっ……
最悪のシチュエーション……
「あの、こないだのジャージの人ってサッカー部の方ですよね……?」
「そうだけど?なに?」
すると、メガネ君は他の店員さんが見てないことを確認するとレシートの裏に何かを書き始めた。
「ジャージの人に渡してください。
俺の番号です。」
カナはそれを受け取るとメガネ君に頭を下げた。
「ありがとう…!」
そして、カナはお菓子コーナにいた私を連れてコンビニを出た。