I'll protect you.
第27章 過去
カナは何も言わず早歩きで歩く。
『カナ!さっきの人なんて言ってたの!?』
カナは何事もなかったかのように普通に私に話してくれた。
「シンが眼鏡壊したから弁償するって言ってたじゃん?
それじゃね?シンもメガネのこと探してたし。
そんなことより、アイス溶けるから急ぐぞ」
……本当にそれだけなの?
胸がザワザワして、嫌な予感がする……
何も起こらなきゃいいんだけど…
それにしても、あのメガネ君誰なんだろ?
私達は、アイスが溶けないように途中から走って家へと帰った。