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I'll protect you.

第27章 過去

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「俺のどれー?」


「コウとシンのはそれ!」


「サンキュー」


家に帰ってすぐにアイスを開けた。


私が自分のアイスを食べようとしていると、私の右隣から熱い視線が……


「なにそのクレープみたいなやつ!?

俺の一口あげるからさ、一口くれよ!」



その瞬間、私の手ごとコウキ君は引っ張った。



『…え、あーーっ!!ちょっと!!!食べ過ぎ!!』


私が叫んだ時には、時すでに遅し……


「うんめぇぇぇ!!」


美味しそうに、私のアイスを口の中いっぱいに詰め込んで頬張っていた。


すると、シン君がコウキ君の頭を拳骨した。


「こら!ダメだろコウ!

これはユウのアイスだろ!?

なのに、ユウよりお前が多く食ってどうすんだ!」


「ごめんなさい…」


親と子を見てるようで本当に面白い…!


コウキ君の目がウルウルしてて子犬みたいで可愛い…


「お前のアイスもユウにあげなさい」


「はい…」


そして、自分のアイスを私に差し出してくるコウキ君。


「…半分あげる」


いじけたように言うコウキ君に私も意地悪をしてみる。


『全部もらうね♡』


コウキ君は驚いて目を真ん丸くして私を見た。


『嘘だよ!半分だけもらうね!』


私の言葉にコウキ君は安心したように息を吐いた。


どんだけ、アイス食べたいのよ……


そんなこんなで、あっという間にアイスを食べ終えた。



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