I'll protect you.
第27章 過去
寝ているユウの寝顔を見つめる。
目の下に残っていた涙の跡
その跡をみると胸が痛んで苦しくなる。
涙の跡に触れながら自分の無力さを痛感した
「……一人にしてごめんな」
ユウがいた環境は俺らには想像もつかないくらいの闇だった。
そんな中で、一人で戦う怖さや寂しさは俺には到底わからないこと。
これから、俺らがいくらでも笑わせてやることは出来るよ。
だけど……それでも過去を消すことはできないんだ。
それなら俺は
ユウの過去と向き合うよ。
ユウだけ辛い思いをするなんて俺は耐えられない
その時は、ユウが抱えてるもの
俺も一緒に背負うよ。
だから、俺のことを信じて欲しい。
あの義兄から、
──────絶対にユウを守るから