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I'll protect you.

第28章 いつもずっと




「いいよいいよ。

そんなことより、ユウが寝れてよかった」


そう言って、シン君は慌ててアタフタしてる私の頭に手を置きながらニッと笑った。



〜〜〜〜〜っ!!!



その笑顔は反則でしょ!!!



朝から愛しのシン君の極上スマイルを間近で見れたことによって完全に目が覚めた



「あ、ユウ。

そこのコンビニ袋の中に使いそうな物買ってきたから使って」



私はテーブルの上に置かれた袋の中を見て驚いた。



『シン君これ……』



歯ブラシ、化粧水、クレンジング……


私の為にわざわざ買ってきてくれたの……?



「ユウがいつ来てもいいように買ってきた。」



シン君は立ち上がって自分のブレザーのポケットからオレンジの鍵ケースを出した。



「それとこれ、ユウにあげる。

俺ら3人の家の合い鍵。

昨日みたいに一人でいたくない時はいつでもこれ使って」



『……ダメだよ!

今でさえ、迷惑かけっぱなしなのにこれ以上迷惑かけれないよ!』



貰った鍵を返そうとした時、鍵を握っていた私の手にシン君の手が重なった



「今更、俺らに気使ってどうすんの?

俺ら家族みたいなもんだろ

協力してやってこーよ

俺らにだってユウが必要なんだから」



シン君の優しい言葉、一つ一つが私の心を熱くさせた



私もみんなに必要とされているなら……



『わかった。

これからもよろしくお願いします』



シン君は微笑みながら私の頭に手を置いて、私の目線に合わせて腰を曲げた。



「こちらこそ、よろしく」










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