
I'll protect you.
第28章 いつもずっと
『髪なんて巻いちゃってどうしたの!?』
廊下を歩いていると、後ろから楓が私に突進してきた。
『んー?ちょっと時間あったからさ!』
……シン君に巻いてもらったなんて死んでも言えない
『優さ、ストレートもいいけど、
巻いても超似合うじゃん!?』
『本当に!?』
楓はすごいオシャレでファッションやヘアースタイルにはすごく辛口。
そんな楓から”似合う”なんて一言を言わせることは本当にすごいこと……
『うんうん!
すっごい可愛い!
私コテ持ってきてるからさ私の髪も巻いてよ!』
『…えぇ!?
巻くのはちょっと……』
私が巻いたわけじゃないし……
それに、私すごく巻くのが下手だし……
『ちょっと…なによ?』
『えーと……
もうチャイム鳴るし……?』
楓は少し考え込んだあと、平然と言った
『お昼休みにお願い!』
『ちょっとま……!』
楓を引止めようとした時ちょうどチャイムが鳴り、先生が入ってきた
どーしよ……
