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I'll protect you.

第29章 GW

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自分の家の前に立って深呼吸


自分の家なのにこんなに緊張するのは初めてだ…


ドアを開けて中にいる未来に聞こえるくらいの声で言った



「ただいま」



すると、パタパタと足音が聞こえて部屋の扉が開いた



『おかえり』



未来の目は真っ赤で……

それでも無理に笑顔を作って笑って見せる未来



でも、言わなくちゃ……



今まで散々逃げてきた




《 一度でも気持ちを伝える努力をしたのか? 》




……俺が自分に向けた言葉




遅いかもしれないけど言うことに意味があると



信じたい




「未来。

ずっと未来に言えなかったことがあるんだ

俺の話聞いてくれるか?」



未来はコクッと頷いてみせた



シンは俺の肩を叩いて家から出て行った




「未来……


─────実は……」




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