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I'll protect you.

第29章 GW





「ユウを見付けてたんだ……」





未来は口を手で覆って、泣きやんだ目からまた涙が溢れそう




「俺とユウは同じ高校に通ってる


家もすぐそこ


毎日一緒に学校に行って、晩飯をみんなで食ってる。


でも、友達だ……大切な友達なんだ……


未来はユウのこと友達だと思ってるのは知ってる。


未来は、昔俺がユウのこと好きだったのを一番よく知ってるから…


俺とユウを会わせたくないってこともわかってる。


それでも……


俺はもう二度とユウを失いたくないんだ……」




俺の正直な気持ち



未来はどう思ったのかな



呆れたかな、裏切られたと思ったかな




『光輝』




未来の優しい声を聞いて顔を上げた




『……話してくれてありがと』




「未来……」




『私、これでも光輝のことわかってるつもりだよ


私の気持ちも知ってたから言いづらかったよね……


ごめんね。


ユウちゃんのこともビックリしたけど、会えてよかった……


ユウちゃんは、光輝にとっても私にとっても大切な友達だから私が傍にいない分支えてあげてね……?』





そう言って、微笑む未来は




今まで見た未来よりも綺麗で……




どこか、遠い存在に思えた……





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