テキストサイズ

I'll protect you.

第29章 GW

_______________________________________
__________________________
______________




『ハロー♪』




「…ハロー……」



今起きたんだろうなー……


寝癖だし、目なんて半開きだし……



「…まぁ、入りなよ……」



それでも、嫌な顔一つしないコイツは本当に心が広いなと思う




『お邪魔しまーす!』




────うぃー、と返事をして冷蔵庫から作ってあった麦茶を出して私の前に置いた



『ありがと!』



「これぐらいやんなきゃ、殴られるからなー」



『本気で殴ったろか?』



そう言って、楽しそうに笑う心は誰が見ても胸をときめかせるくらいにカッコイイ。


俗に言うイケメンって奴なんだろうけど……


それにしても、こんなに笑う奴だったかな……?



「わりぃわりぃ。調子こいたわー

んで、どうしたんだ急に来て」



真剣に私を見つめる深い青い瞳


いつも、私の相談を親身になって聞いてくれたのは心だけだった



だから今回も心に頼みたい




一番信頼している人に、









『私、光輝と別れる』









私の大切な人を……





ストーリーメニュー

TOPTOPへ