
I'll protect you.
第30章 異変
「じゃあ、ごゆっくりー」
その光景を見たコウは、ここに居場所はないと察したらしくすぐにカナとユウがいるF組に行ってしまった
楓はコウに手を振ってから、パラパラと雑誌をめくった
GWにみんなで遊んでからファッションのことになるといつも相談しに来る楓
『これなんだけど……』
そう言って、楓は雑誌の一角を指さした
白のジャケット…
「白は着こなしがムズイな。
楓はどーゆう風に合わせんの?」
『ショーパンとかかな…?
でもなんかな……
いやらしくなりそうなんだよね〜…』
俺もそう思いますよ
「七分丈のスキニーデニムがオススメ
あとは頑張ってー」
俺はミルクティーの空き缶を捨てるついでに楓から逃げた
