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I'll protect you.

第31章 近い⇔遠い

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『優と心様って付き合ってたの!?』



「心の本命は藤宮かぁ~~~!!」



『心様から抱きしめてたよ!?

これって心様が優にベタ惚れってことじゃない!?』



『心くん坊主でもカッコイイ……♡』



「密かに藤宮ファンだったのにクソ!!取られた!」






……あの、皆さん





もっとコソコソ話してください……





廊下を歩く私達四人が見えてないのか私達の話題は止まらない




「……本当に申し訳ない」



シン君が私の隣を歩きながら手で額を抑えてすこし項垂れていた



『謝らないでって言ったでしょ!』



「謝ってねーじゃん!

ごめんって一言も言ってない!

結果、俺は謝ってない!」



『なに小学生みたいな事言ってるの!

シン君高校生でしょ!

頭いいのにへ理屈ばっか!』



「……。

…ちょっとストップ

ユウ、周り見てみろよ……」




周り…?






……!!!!?







廊下で言い合う私達を、コウキ君とカナをはじめとする周りの人達がニヤニヤしながら私達を見物している




「ユウ、早く続き続き♡」




そう言って茶化してくるコウキ君




~~~~~~っ!!




『コウキ君!ちょっと来てくれるかな!!?』



私は壁に寄りかかっていたコウキ君の腕を無理矢理引っ張って人ごみから脱出した



「なんで俺!!?」



そんなコウキ君を無視して誰もいない屋上へと向かった




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