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I'll protect you.

第31章 近い⇔遠い




私の目の前にいるのは誰?



いつもの楓はどこ?



……そんなにシン君が好きだったの?



私は楓の変貌に言葉がでなくて、



ただただ目の前にいる楓が怖かった




『答えて!!』




楓の叫びにも似た声だけが、階段に響いた




『……楓、私とシン君は…「うるさいんだけど」




階段の踊り場にいる私達より下から聞こえてきたその声の主の足音が1段ずつ階段を登ってくる





私の目の前に現れた大きな背中






「やっぱり、ユウになんか言ってくると思ったよ」









『…っ…奏斗くん』






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