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I'll protect you.

第32章 クマVSバカ3人+神

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「じゃあ、3人共よく聞けよ。

まずこのワークの23ページの問1だけやる

終わったら自己申告して」



『「「はい!わかりましたシン先生!」」』



……あのあと、


家には全員分の机がないからという事で



C組に残ってお勉強会



四人で机をくっつけてひたすら数字と格闘する




……ん…?








『「「シン先生!」」』




赤シートを使って教科書を読んでいたシン君は、教科書から私達に視線を移し、もう!? と言いたげな目で私達を見た




「…何がわからなかった?」





『「「問1全部!」」』




私達はどうにか、このバカさを誤魔化したくて満面の笑みでシン君に答えた



すると、




「お前ら次のテスト

0点取る覚悟しといた方がいいぞ」




窓側に固まって座っていた私達の背後から聞こえた私達を馬鹿にしたように言う声




「ここにいる日向以外の奴は

赤評価も覚悟した方がいいかもな?

椎名に関しては、赤評価になったら部活停止だな」



『……熊田先生

私達を嘲笑いに来たんですか……』



熊田先生は私のクラスの担任で、男子バスケ部の顧問

そして、私達に数学を教えている……



「ぷー先生じゃないですかー

勉強の邪魔しにきたんですか?」



「橘ァ?

今なんて言った?」



「ぷー先生♡」



そう、熊田先生は名前に熊がつくように体もクマのように大きくてふくよか。

ネズミの国にいるくまさんのようなのだ。



「まぁ、ここにいる3人は夏休み確定だな

せいぜい他の教科で赤評価とらないようにな?」



そう言って、高笑いするクマにふつふつと怒りが湧いてくるけど、言い返す頭がない私達はただシャーペンを握り締めるしかできなかった








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