I'll protect you.
第32章 クマVSバカ3人+神
「問題はコウだけだな……」
そう言ってシン君はコウキ君のプリントを後ろから覗き込んだ
「コウ高校受験の時と同じくらい頑張ってるし、
今のままでも十分70か80はとれるだろうな」
シン君がそう言うと、カナはそんな時代もありましたねーと他人事のように言った
「あの時も俺とコウが
このままじゃ受からないって担任に言われて焦ってさ。
毎日シンの家に泊まって勉強教えてもらったんだよな~
懐かしいな~」
そう言えばこの三人どうしてこんな遠くにわざわざ来たんだろ?
地元に通えば良かったのに……
『3人はどうしてわざわざこっちの高校を受験したの?
だいぶあの町からは遠いのに…』
コウキ君もみらいちゃんと付き合ってたんだし……
すると、コウキ君がシャーペンを置いて私の方をまっすぐ見て言った
「俺達、ユウを探しにきたんだよ。」
コウキ君の言葉に一瞬息が詰まった