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I'll protect you.

第32章 クマVSバカ3人+神




言葉が出ないでいる私に追い討ちを掛けるようにカナが続けて話した



「最初はユウがいつか帰ってくるまでここで待とうってはなしだったんだけどな……

シンが最後の最後で俺はユウを探しくいくって言い出してさ。

慌てて俺らも予定変更で地元の高校じゃなくてこっちにしたわけ」



……知らなかった


みんなの優しさに今更ながらまた泣きそうになる



何も言わずに消えた私をずっと待っていてくれて、



こんな遠い街まで来て私を探し出して



何度も何度も助けてくれた……



……私、みんなの気持ちも



なにもかも知らなかったんだ




『もう、どこにも行かないって約束する……


みんなから離れないって約束する……』




みんなはただそう言って号泣する私を必死にあやしていた





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