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I'll protect you.

第32章 クマVSバカ3人+神

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1時限目の現代文が終わった後の10分の休憩時間


教え子達がC組に集結した


「いいか、よく聞けよ。

今のお前らなら絶対に時間が余る。

必ず終わったら2回は必ず見直しをすること。

途中式は省略しすぎると中間点がもらえないから

丁寧かつ早く書く事。

そして、今のうちに全員トイレで用をたすこと! 」



『「「はい!シン先生!」」』



元気に返事をする教え子たちはしっかり俺の言いつけを守り、トイレへと走っていった


心配だ……


なんてったってケアレスミスが異常に多い3人


コウに関しては7×8を58と言う始末……



やっぱ見直しは3回って言い直そう……



そんなこと考えながら自分の席で外を眺めているとカナとコウがトイレから帰ってきた



コウは席についてひたすら九九を言い続けている



「あいつ大丈夫かな……」



カナは心配そうな眼差しでコウを見つめた



「大丈夫だ。やればできる子だから」



コウはやり方がわからないだけで、教えれば器用になんでもこなせることは昔から良く知ってる


だから今回も大丈夫


そんなことよりも、俺には大事なことがある



「カナ、テストが全部終わったら話したいことがあるんだけど」


俺の唐突な言葉にカナは目を大きく開けたけど、軽く笑って2回頷いた



「じゃあ、明日のテストが終わった後部活ないだろ?

その時聞くわ」




「わかった」




納得してもらえなくても……


俺の気持ちを全部話したい




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