I'll protect you.
第7章 戸惑い
コウキ君が笑いを堪えながら言う
「見ろ、カナ可愛いだろ?」
それは私も思ってた
怒っていてもあの可愛い顔は健在で
…なんか
ちょっとだけいじめたくなるような…
「ここにももうじきカナが来る
場所移動だ!」
コウキ君はそう言って音を立てないように慎重に移動した
私もだんだん楽しくなってきてしまって
気付いたら真剣に隠れていた
『コウキ君!
あっちに壊れたバスがあって中に入れるみたい
あっちに隠れよ!!』
コウキ君は私の意見を聞くと
「ユウ、その場所まで案内して!」
楽しそうに目をキラキラさせながら私に言った