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I'll protect you.

第33章 10年越しの想い





その声に、私に触れていたその人は私から声の主に視線を移した




声がした方を見ると、すごい剣幕で近寄ってくるシン君がいた





私の腕を掴むその人をシン君は容易く離して、そのままの勢いで胸ぐらを掴んだ





私は目の前にある大きな背中を見て足の力が抜けてその場に崩れた






「ユウに何してんだよ」





その人はシン君を見るなり目が泳いでいる





「藤宮が誘ってきたんだ…っ!!

俺じゃない……!!」






……何言ってるの?






「こいつがヤリたがったから……!!」






違う……






私じゃない……





信じて……









《 あなたって子は!!産むんじゃなかったわ!! 》








お母さんに言われた言葉






私は誰にも愛されていなかった……






誰も私を見てくれない












「俺はユウを信じてる。


ユウはそんなことしない」








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