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I'll protect you.

第33章 10年越しの想い





「ユウに謝れ」





シン君はその人の胸ぐらを乱暴に離した




「…ご、ごめん」




謝られても、気は晴れない




やっていいことと悪いことがある




もう見たくもない






『……どっか行って


早く私の前から消えて……っ』





その人は私がそう言うとシン君を何度かチラ見して私の前を横切った




「おい、待て」



シン君がその人を引き止めたと思ったら、勢い良くその人の顔面を1発殴った



その反動で、その人は壁に体を打ち付けた。


相当威力があったと思われる……




「本当なら骨の一本や二本折ってやりたいとこだけど


今回は一発で勘弁しといてやるよ。


次ユウに何かしたら……


潰す」





その言葉にその人は血相を変えて走り去っていった




シン君はすぐに私に駆け寄った






「ユウ大丈夫か!?」




そう言って私の視線に合わせてしゃがみ込むシン君




さっきの人とは違う安心感に一気に止まっていた涙が溢れだした





『シン君……ッ!』



気が付いたら私はシン君に抱き着いていた



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