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I'll protect you.

第33章 10年越しの想い




『…シン君……ッ!

怖かった…怖かった…ッ…ぅ……』




シン君が来てくれなかったらどうなっていたか……




考えただけでゾッとする





「……間に合ってよかった


ユウが無事でよかった」





シン君の首筋に私は自分の顔を埋めながらシン君の背中に回した腕に更に力が入る





それに答えるようにシン君も隙間がなくなるくらいに私を抱きしめ返してくれた








……どれくらいの間、抱きしめあっていただろう








遠くでは既にチャイムの音が鳴り響いていた








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