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I'll protect you.

第33章 10年越しの想い




シン君は、


「あんな事があったのに授業なんてやってやれないでしょ 」


と、言って私をおぶったままサボれる屋上へと連れてきてくれた




屋上の日陰になってる場所に私を降ろしたシン君は私の隣に座った。




シン君は何も言わず、ただ壁に凭れながら空を見ていた




『……さっきは助けてくれてありがとう』




私がそう言うとシン君は空を見るのをやめた








「約束したじゃん。


守るって」








《 俺らがユウを守るよ。 》








10年前の約束







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