
I'll protect you.
第35章 遊園地
────結局……
「おい!ちゃんと付いてき…アーーーッ!!!」
『イヤァァァ!!!!!』
TVでやっていた日本一怖いお化け屋敷
それがここだと知ったカナは入る直前に離脱
シン君はベンチから動かなかった。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…」
『オチツイテ……ダイジョウブ……キット……』
コウキ君とまわることになったのだ。
「おい!!気をしっかり持て!!
ユウが大丈夫じゃないぞ!?」
真っ暗でどこにいるかわからない
声が響いてコウキ君がいる場所が特定できない
『コウキ君どこいにいるの……?
コウキく…ギャーーーッッ!!!!』
「ユウ!?どうしたんだ!?
ユウ!!?」
私は誰かに足を引っ張られその場に座り込んでしまった
1人パニックになりながら騒いでいると女の人の泣き声が微かに聞こえてくる
『 ────見つけた…… 』
『イヤァァァァァァ!!!!!』
私は聞こえた声から逃げたくて闇雲に走り出した
「ユウ!!?待って!!!」
シン君助けてーーー!!!!!
