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ショートラブストーリー

第6章 祐香(ゆか)

駅の改札まで祐香をお見送りして、芽生は恵実に向き合った。

「こんなので本当に大丈夫かなぁ…」

「ん~、多分ね」

恵実はふっと笑うと、

「でもいいタイミングで現れたよね、お姉さんと友喜くん」

「お姉ちゃん、訳話したらすっごくノリノリだったからね。腕組んだり…そこまでしなくてもって思ったけど」

「友喜くんとしても、バイト先の店長の頼みなら断れないか…つくづく可哀想な奴」

くすくす笑う恵実に、芽生が複雑そうな顔を向けた。

「…それにしても、合コンってどういう事?」

「ん~?まぁ、悪いようにはしないから、芽生は安心して大輔くんと過ごしなさい」

そう言って、恵実はにっこり微笑んだ。

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