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ショートラブストーリー

第1章 真由美

高橋さんの唇が優しく重なった。

「んっ…んんっ…」

角度を変えて何度も繰り返し、段々とキスが深くなっていく。

あ…気持ちいぃ…。頭ぼうっとしてくる。

唇が離れると力が抜けて、あたしは高橋さんの胸にもたれかかった。

いつの間にかバックが足元に落ちてて、落とした事も気付かないくらいキスに夢中だったのかと赤くなる。

「真由美ちゃんかわいい。腰くだけ?」

ますます赤くなったあたしを見て、高橋さんは目を細める。

「いい顔。めっちゃ好き」

高橋さんはあたしを抱き上げると、カウンターに浅く腰かけさせた。

バックを拾い、椅子の上に置いてから、あたしの前に戻ってきて

「手はこっちね」

と、両手を高橋さんの首に回すよう誘導される。

「目線、これで一緒になった」

カウンターに座ったあたしと、高橋さんの背が同じくらいで。

確かに立ったままでは首に腕を回すなんて出来ない身長差がある…でも!

近くなった距離で微笑まれて、頬を両手で包まれて。

「真由美ちゃん、大好きだよ」

目をそらすことも出来ない。ドキドキしすぎて何も考えられないよぅ。

「あたしも…んっ!んん…っ」

好き、の言葉を唇で塞がれる。

下唇を甘噛みされて開いた口内に舌が入ってきて、あたしのと絡み合う。

「はぁ…っ。んっ…ん」

高橋さんの舌の動きにぎこちなく応えていると、高橋さんの手があたしの胸を撫でた。

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