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ショートラブストーリー

第6章 祐香(ゆか)

ドライヤーをなくしてすることがなくなってしまったあたし。

鏡に向かって頭乾かしてる友喜をちらっと見る。

濡れた服を乾かしてるから仕方ないんだけど、パンツしか履いてない姿ってなんか落ち着かない。

「ねぇ、バスローブみたいなの、ないの?何か着たら?」

「ん~、無くはないけど…」

友喜がかごに入ってた服を羽織ってみた…けど

「なんか変じゃない!?」

友喜の背の高さに長さが合わなくて、ミニワンピ位の丈になってる。

思わず吹き出したあたしに、友喜が苦笑いを浮かべた。

「この格好と、着てたシャツ羽織るのと、どっちがマシだと思う?」

「…どっちもどっちだなぁ…」

「…だな」

二人で顔を見合わせて笑った。

「…何か喉乾いた。コーヒーあるかな」

あたしはミニキッチンに行くと、ドリンクコーナーを漁る。

「わ、すごい!!コーヒー、紅茶、緑茶、ハーブティと黒豆茶だって。友喜何にする?」

「あ、じゃあ、俺もコーヒーで」

コーヒーを入れて、友喜の側に行く。

「どう?乾きそう?」

「うん、大丈夫そうだよ」

コーヒーを受け取って、嬉しそうに口をつけた。

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