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ショートラブストーリー

第6章 祐香(ゆか)

暫く眠ってしまったらしく、気付いたら一人でベットに横になってた。

「…友喜?」

起き上がって回り見渡して…どこ行ったの!?

「あ、起きた?」

バスルームから友喜か現れて…姿を見て思わず叫んだ。

「ずるい!!何で服着てるのよ!!」

布団を抱きしめて体を隠した。

「ずるいって…シャワー浴びて、その流れ?」

そういう事聞いてるんじゃなくて!!

あたしだけ『エッチしました』状態なのが恥ずかしいの!!

「あたしもシャワー浴びる!!」

「あ、これ使う?」

友喜が未使用のバスローブをくれた。

「ありがと…」

布団の中で隠れながら羽織ろうとして…首もとの違和感に気付いた。

「え…?これ…」

友喜を見ると、こっち見て

「メリークリスマス。…どうかな。気にいった?」

「うん!!ありがとう。…可愛い…」

眠ってる間に掛けられたのかな。

細い鎖の先で、ハートを象ったアメジストが揺れる。

「良かった。店で見た瞬間、これにしようって思ったやつなんだ」

店って…あの時、かな?

あの顔は、あたしを思って…だったの?

…そうだとしても。

「友喜はその時一緒だった人に、何プレゼントしたの?」

「え!?…何で!?」

「友喜はコート貰ったんでしょ?」

「コート!?…ああ!!」

合点がいったのか何度か頷いて…くくっと笑った。

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