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ショートラブストーリー

第7章 高橋②

暫くすると、オーナーが満面の笑みを浮かべてやって来た。

「…何すか?」

「お前、ついに振られたのか!?」

「はぁ!?」

突然何だよ!?しかも何で笑顔!?

「ちょっ…兄さん!!」

「デリケートな問題だから聞かない方がいいって言ったのに!!」

みどりさん達が慌ててオーナーに文句言ってる。

「んなもん、ハッキリさせないとこっちが扱いに困って仕方ないだろが」

「だからって…ストレート過ぎる」

「別れてませんけど」

無意味ないい争いをしてる三人に、俺はさらりと答えた。

「…え?」

「だから、別れてません。どっからそんなデマ流れてんですか?」

俺の問いに、オーナーと喜美子さんがみどりさんを見た。

……そこかよ。

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