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ショートラブストーリー

第7章 高橋②

「真由美ちゃん?どうかした?」

問いかけに応えた声は

「もしもーし。どーもしないけどかけてみました」

くすくすと笑ってる。

「…誰だよ」

「こっわい声。…あんた、真由美に話してる声はやさしいのに俺には冷たくない!?」

この口調。…まさか…

「…亮、か?」

「ピンポーン!!大正解。亮くんでーす」

「何でその携帯から…」

「今ね。俺、真由美のアパートにいるから」

「何で…?」

思わず戸惑った声をあげる俺に、亮がからかうように言った。

「心配?心配だよね~」

「…真由美ちゃんは?」

「今ちょーっと出れる状況じゃないんだよね」

その口調にイラッとする。

「お前、ふざけんなよ!?」

「ふーん。…じゃ、俺の事止めに来いよ」

「…はぁ!?」

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