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ショートラブストーリー

第9章 貴史

それにしても。

ガラステーブルって…ヤバイ。

机の上に広げた教科書見てるつもりが、美夜子の足に目線が行ってしまう。

なんだってショーパンなんだよ!!

制服のスカートより短いから、フトモモがほとんど出てるし。

「たかちゃん?」

目線をあげると、美夜子が小首を傾げてる。

「どうかした?」

「ん…いい足してんな」

「へ!?」

ぽかんと俺を見て…両手でテーブルの下の足を隠した。

「エッチ!!」

「変な意味じゃねーよ!!運動部の足してんなってこと!!」

「…そう?変なとこに筋肉ついてるからカッコ悪くない?」

膝を立てて自分のふくらはぎをさすりながら不満を洩らす。

筋肉…ねぇ。

「鍛えてるわりには、ぷにぷにしてないか?」

二の腕を軽くつまむと、美夜子がふくれっつらになった。

「ちょ…やだ!!」

「変なとこって、どこに筋肉ついてんだよ」

「足!!触ってみてよ!!」

そう言って右足を伸ばしてきた。

触れって…お前、誘ってんのか?

伸ばされた右足を持ち上げて、ふくらはぎを揉んだ。

「筋肉、ついてるでしょ!?」

「無かったらおかしいだろーが」

「そうじゃなくて!!」

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