ショートラブストーリー
第9章 貴史
とりあえず宿題が済んで。
明日当たる範囲の予習をしていると
「…ねぇ、たかちゃん」
「何だよ」
「大好き」
こいつは。唐突に何言い出すんだよ!?
「たかちゃんは?」
「言うかよ!!」
「何で?二人しかいないんだからいいじゃん!?言ってよ」
俺の肩に凭れて、上目遣いに俺を覗きこんできた。
「たかちゃん、そういうの言わないから…たまには言って欲しい」
美夜子の肩に手を回し、頭を撫でると、美夜子は目を細めて笑った。
「もう…くすぐったいよぉ」
くすくす笑いをこぼす美夜子の頭を引き寄せて、顔を近付けた。
「たかちゃん…」
美夜子が顎を上げて目を伏せる。
いつもはそんな素振りちっとも見せないのに…こういう表情の時はやけに色っぽいんだよな…。
柔らかい唇に触れる。
キスって、メチャメチャ気持ちいい。
啄むように触れるだけのキスを繰り返しながら抱き締めると、美夜子から甘えるような声が漏れた。
「口、開いて」
はぁ…と息継ぎするのに開いた唇にもう一度口付けようとしたら
「ただいまー!!」
玄関の開く音と共に、馬鹿でかい声が響いた。
「あ?誰か来てんの!?…貴史にーちゃん?」
「俊明、帰ってきた」
「…もう!!」
美夜子が顔を赤らめて、俺を押し退けた。
それとほぼ同時に、ドタドタと階段を上って来る足音がして…
「貴史にーちゃん、ただいま!!」
満面の笑みを浮かべて、俊明が入ってきた。
明日当たる範囲の予習をしていると
「…ねぇ、たかちゃん」
「何だよ」
「大好き」
こいつは。唐突に何言い出すんだよ!?
「たかちゃんは?」
「言うかよ!!」
「何で?二人しかいないんだからいいじゃん!?言ってよ」
俺の肩に凭れて、上目遣いに俺を覗きこんできた。
「たかちゃん、そういうの言わないから…たまには言って欲しい」
美夜子の肩に手を回し、頭を撫でると、美夜子は目を細めて笑った。
「もう…くすぐったいよぉ」
くすくす笑いをこぼす美夜子の頭を引き寄せて、顔を近付けた。
「たかちゃん…」
美夜子が顎を上げて目を伏せる。
いつもはそんな素振りちっとも見せないのに…こういう表情の時はやけに色っぽいんだよな…。
柔らかい唇に触れる。
キスって、メチャメチャ気持ちいい。
啄むように触れるだけのキスを繰り返しながら抱き締めると、美夜子から甘えるような声が漏れた。
「口、開いて」
はぁ…と息継ぎするのに開いた唇にもう一度口付けようとしたら
「ただいまー!!」
玄関の開く音と共に、馬鹿でかい声が響いた。
「あ?誰か来てんの!?…貴史にーちゃん?」
「俊明、帰ってきた」
「…もう!!」
美夜子が顔を赤らめて、俺を押し退けた。
それとほぼ同時に、ドタドタと階段を上って来る足音がして…
「貴史にーちゃん、ただいま!!」
満面の笑みを浮かべて、俊明が入ってきた。