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ショートラブストーリー

第9章 貴史

片手で抱き締めたまま、もう片方の手を下に伸ばす。

「やぁんっ!!」

スカートの中に手を入れると、美夜子から抗議にも似た声があがった。

「嫌?」

「や…じゃない…けど…」

顔を赤くしてうつむいて…そういう仕草をどこで習ってくるんだろうか。

「けど?」

美夜子の言いたいことは分かるけど、言わせたくて意地悪を仕掛ける。

「…明るいから…恥ずかしいよ…」

今さら?こんな格好してるのに?

言わせたのは俺だけど…何だよ、その犯罪級の可愛さは!!

膨張しだした俺のモノが美夜子の下腹部に当たった。

美夜子もそれに気付いたみたいで、

「たかちゃん…固くなってる」

そう呟いて、くすっ、と笑いを浮かべた。

何だよ。美夜子のやつ、余裕じゃねぇか?

そんな笑いなんか浮かべていられないようにしてやるから。

「…やめた」

ぼそりと呟いた俺の顔を、きょとんと見返してきた。

「え…?何を?」

「気にするの、やめた」

周りにどう思われるかとか、もう関係ない。

思いきって、感情に流されてやる!!

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