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ショートラブストーリー

第2章 高橋

次の日も彼女はやってきた。

今日はカフェラテ。

昨日の様子を思い出して、あえて冷たいカップを使ってラテを入れる。

「どうぞ、カフェラテです。…ちょっとだけぬるめにしてます」

彼女はびっくりして俺を見る。…ま、そうだろうな。

「昨日あんまり熱そうにしてたから…おせっかいだったかな?」

「え、あ、いえ。ありがとうございます」

戸惑いつつお礼いわれて。

それ以降、少しづつ話をするようになった。

…って言っても、サーブした時や会計した時のわずかな時間だけど。

名前聞いたり会社が近所にあるだとか、本当に些細な話だけど。

いつの間にか、真由美ちゃんが来る時間になるとテンション上がってる自分がいた。

……マジかよ、俺。

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