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稗田課長がビールを飲みながら

「彼女でも家に来たら増えるんじゃない!?」

…へ!?

「え!?平谷さん彼女いるの!?」

比呂子さんナイスツッコミ!!

心の中で比呂子さんに拍手をしていると、課長が一瞬あたしを見て、

「ははっ。いや、今のところ居ないな」

「なぁんだ。てっきり彼女を向こうに連れていくのかと思った」

「いやいや、今いなくても、向こうで誰かに口説かれるかもしれないぜ!?」

稗田課長がにやにや笑いながら言う。

「まさか」

課長は軽くかわすけど、比呂子さんまで

「あー、あるかも!?」

なんて言い出して。

「やだー!!変なのに狙われないでよ～？」

「何で変なの限定なんだよ」

課長が笑いながら受け答えしてる。

あたしもつられて笑うけど…ひきつってるのが自分でも分かる。

……あ、無理だ。

「課長!!もっと呑んで下さいよ!!あ、熱燗にします!?頼んできますね!!」

そう言って、その場から立ち去った。