ショートラブストーリー
第11章 美帆③
課長が二回、優しく頭を撫でた。
え!?
思わずビクッと肩を震わせてしまうと
「ここで停めて」
課長は運転手さんに頼むと、料金を支払った。
え!?え!?
課長が自分でドアを開けてタクシーから降りると、あたしの座っている側のドアが開いた。
目の前に差し出された課長の手を、呆然と見つめる。
え!?えぇっ!?
「降りるよ」
そう言ってあたしの手を取ると、そのままタクシーから降りるのを手伝ってくれて…。
「大丈夫?肩を貸そうか?」
さすがにそこまでは…恥ずかしすぎる。
首を横に振って断ると、再び手を握られ
「こっち。歩くけど、気分悪ければすぐに言って」
と、ゆっくり歩きだした。
「どこ、行くんですか…?」
「ん…、水のあるところ」
水?
車酔いで気持ち悪いのと、手をつないでるドキドキとでぐちゃぐちゃな気分のまま歩いていると…
「あ…」
見覚えのある建物の前に出た。
三井寺公園のトイレ、だ。
え!?
思わずビクッと肩を震わせてしまうと
「ここで停めて」
課長は運転手さんに頼むと、料金を支払った。
え!?え!?
課長が自分でドアを開けてタクシーから降りると、あたしの座っている側のドアが開いた。
目の前に差し出された課長の手を、呆然と見つめる。
え!?えぇっ!?
「降りるよ」
そう言ってあたしの手を取ると、そのままタクシーから降りるのを手伝ってくれて…。
「大丈夫?肩を貸そうか?」
さすがにそこまでは…恥ずかしすぎる。
首を横に振って断ると、再び手を握られ
「こっち。歩くけど、気分悪ければすぐに言って」
と、ゆっくり歩きだした。
「どこ、行くんですか…?」
「ん…、水のあるところ」
水?
車酔いで気持ち悪いのと、手をつないでるドキドキとでぐちゃぐちゃな気分のまま歩いていると…
「あ…」
見覚えのある建物の前に出た。
三井寺公園のトイレ、だ。