ショートラブストーリー
第1章 真由美
肩を落としてため息をつく。何か涙でそう…
「…真由美ちゃん?」
名前を呼ばれて顔を上げる…と
「高橋さ…ん」
お店の窓から高橋さんが顔を覗かせた。
「やっぱり真由美ちゃんだ。最近来てくれないからどうしたのかなって思ってたんだ」
相変わらず優しい笑顔。顔見たらホッとしちゃう。
「こんな時間まで仕事?大変だね…ってどうした!?何かあった!?」
「あ……な、何でもない…です」
気が緩んだら涙腺ももろくなって涙が止まらなくなっちゃった。
ねぇ高橋さん。あたし、こんなに会いたくて仕方なかったんだよ。
「何でもないって…泣いてるのに?」
高橋さんは怪訝そうにあたしを見てる。
そうだよね。普通お店の前で泣いてる女の人がいたら引くよね!?
「こ…これは…大丈夫、だから」
泣いてる理由なんて、本人目の前にして言えない。
告白より恥ずかしすぎる!!
「ごめんなさい!!」
あたしは後退りしてその場から立ち去ろうとした。
「待って!…そのまま動くなよ!!」
普段聞かない高橋さんの命令声にドキッとして動きを封じられる。
高橋さんは一旦窓から姿を消した。暫くすると店の入り口が開き、高橋さんが近付いてくる。
「おいで」
無言で見返すしかできないあたしの手を引いて高橋さんは店に入っていった。
「…真由美ちゃん?」
名前を呼ばれて顔を上げる…と
「高橋さ…ん」
お店の窓から高橋さんが顔を覗かせた。
「やっぱり真由美ちゃんだ。最近来てくれないからどうしたのかなって思ってたんだ」
相変わらず優しい笑顔。顔見たらホッとしちゃう。
「こんな時間まで仕事?大変だね…ってどうした!?何かあった!?」
「あ……な、何でもない…です」
気が緩んだら涙腺ももろくなって涙が止まらなくなっちゃった。
ねぇ高橋さん。あたし、こんなに会いたくて仕方なかったんだよ。
「何でもないって…泣いてるのに?」
高橋さんは怪訝そうにあたしを見てる。
そうだよね。普通お店の前で泣いてる女の人がいたら引くよね!?
「こ…これは…大丈夫、だから」
泣いてる理由なんて、本人目の前にして言えない。
告白より恥ずかしすぎる!!
「ごめんなさい!!」
あたしは後退りしてその場から立ち去ろうとした。
「待って!…そのまま動くなよ!!」
普段聞かない高橋さんの命令声にドキッとして動きを封じられる。
高橋さんは一旦窓から姿を消した。暫くすると店の入り口が開き、高橋さんが近付いてくる。
「おいで」
無言で見返すしかできないあたしの手を引いて高橋さんは店に入っていった。