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ショートラブストーリー

第6章 祐香(ゆか)

購買に寄って戻る途中で、友喜が友達と一緒にいるとこに遭遇した。

思わず物陰に隠れて…はっと気付く。

何であたしが隠れるのよ!!

でもさっき恵実たちと話したばっかで、今友喜に会ったらきっと八つ当たりするし…

友喜が立ち去るのを待ってる…と、友喜たちが話してるのが聞こえた。

「友喜、15日に飲み会やるから来いよ」

「彼女にはナイショな」

は?なにそれ!?

「ごめん、当分ムリ」

速攻答えた友喜に、ちょっとほっとした。

「何だよ、デートか!?」

「ん~、バイト」

「友喜、バイトし過ぎじゃね!?」

「今いくつやってんの?」

「ん…4つ掛け持ち…かな」

え!?そんなに!?

友喜がバイトしてるのは知ってたけど、そんなにいくつもしてるなんて知らない。

「はあ?何で!?」

「まあ、色々とね」

苦笑いを浮かべてる。

そう言われれば、ちょっと痩せた?

「んで例の子の世話だろ~?いつか倒れるぞ」

「例の子…って…あ、祐香ちゃん?」

名前が出て、ドキッとする。

「世話なんて変な言い方すんな」

「だけど、喜ぶレベル高くて普通引くぜ?」

「だから金稼ぎに走ってんの?無理すんなよ?」

「彼女の喜んだ顔を見たいのは皆一緒だろ?」

何なの!?どういう意味なの?

友喜たちが立ち去った後も、あたしはしばらく動けなかった。

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