テキストサイズ

おれのペット

第5章 病院




「なにやってるんだろ…」



咲がいないだけで

おれはこんなに
なってしまうのか…



去年なら…


1人でやってこれたのに…




去年、


おれと咲は
一真の紹介て知り合った。


そんときは
女に興味がなかったが



咲のもうれつなアタックで付き合うことにした。


始めは軽い気持ちだった。



こんなにも
好きになるとは
思ってもなかったな…





そんなことを思い出しながら


咲のいる病室に戻った。


咲は変わらず…



おれは手を握り

咲をまち続けた。






何時間たっただろう…



結花と一真が来た。



「咲ちゃん大丈夫か?」


一真は心配そうに尋ねた。



結花はもう
泣きながら咲に
飛びついていた。




「命に別状はない

 今はちょっと

 寝てるだけだとさ」




おれは言った。



「お前も大丈夫か?」



一真は言った。


なにが…?


「あまり無理するなよ」


「あぁ」


一真の言ったことは

理解できず


てきとうに
返事をしてしまった…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ