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まとまらないお話たち

第12章 12

ポルターガイストかなんかじゃないか、まるで悪魔の儀式だっ! とすっかり腰の抜けたエレオスはだらしなく椅子から転げ落ちた。
白黒の世界に、動かぬ人々……音がないのがこれまたヤバイ、どうしようもなく、コワイ。
「ひええ……」
見届けていると、人々の目の色が変わっていった。
漆黒の闇色、黒…から、グラデーションのように金、青、……ん、自分の目の色に戻って行く?
「―――」
はっと気付いた時には、あたりの色も元に戻っていて、立ち読み人間…本はないのに手だけそのまま固まっていた人間は、なぜ落ちたのだろうと半ば不思議そうに、床に落ちていた本を拾い上げた。
「処理完了。行くか」
そしてカイルは本を閉じ、席を立つと元あった場所へ戻した。
彼の言葉に、正気に戻ったエレオスはすぐさま体勢を正す。
「す…すごいなぁ。ほんとに一瞬で…」
「なんだったら教えようか? お前使える力に、制限ないんだろ?」
ブンブンと首を振った。
「そ、それはいい。断るよ…」
外に出よう、と友の手を取った。

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