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まとまらないお話たち

第2章 2

カギをこちらに押し付けた、ということはもしかしてもしかして。
……強制、ですか。
「せ、先生鍵ぃーっ!!」
さすがに暗いところは大丈夫といってもここはただの教室じゃなくて色々と怪しいブツがある訳で。
一人で残されるとさすがになんかゾクゾクとしたものが込み上げてきたので悲鳴まじりに廊下へと飛び出した。
「(ちゅ、駐車場ってドコ…だっけ…)」
しかも、「よみちはなれている」……すみません、これ嘘です。
外はまだ微妙に下の方が明るいのに、学校はもう夜の闇に近いってこれ一体どういうこと!?
「(いやぁぁっ、私暗所恐怖症なのにーッ!!)」
暗いところ、いや! こわい、コワイ!!
「(えっと、えっと…!)」
とりあえず脳の全神経を集中させてここから駐車場までの道のりをえがいた。
ああは言ったけどもちろん一人で帰ることなんか出来なくて…というか、せっかくの藤堂先生の誘いを断るのもアレなんで。
(カギ返すだけにしても、どのみち言いくるめられて車に乗せられるのが落ちだろうし)
……てなことで。
頑張ります、暗所恐怖症の山郷ユリ。

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