まとまらないお話たち
第4章 4
ただ閉めた棚から挟まったドレスの裾が覗いていたが、兵士は気付かなかったようだが……。
話の流れにより、この少女はレヴェーヌ国という所のミール姫、…らしいけれど。
面倒なことに関わるのはごめんなので、これ以上話を聞くつもりはない。
「あ、…はいっ、わかってます。えっと…」
頷いておきながらこちらの顔をそっと見上げてきた。
不思議そうな顔色に首を傾げつつ目を向けると。
「訳、…聞かないんですね」
すかさず、重なった視線がぱっと逸らされた。
なんだそのことか。
特に関心した風もなく「興味ないから」と素直に答えると意外そうに目を見開いた。
「…?」
「あな、たは…どこの国の人?」
「どこって……」
この街を行くとやがて見える海を渡って違う大陸に行って、でもまたその大陸を離れて北へ。
更に北へ向かうと小さな小島が見えてくるが、…そこが自分の育った土地。
なんていう説明は不要だと自分でも思うので。
「とりあえず、この島では育ってないけど」
手短に答えを述べると更に少女は驚いたようで。
やけに大袈裟な「ええーっ」という声になぜだかわからないが少しムッとした。
「知らないの? 私が住んでるレヴェーヌ国は、この大陸全土の国を統治するほどの力を持ってるの、でもだからと言って国民に悪く思われることはなくて逆に王家は尊敬されてて…とにかくすごい所なの!」
「あ、そう」
もしかしたらそこが自分は、思いやりに欠けているといわれる所なのかもしれない。
だが特に言われても関心も何も感じなかったので半ば興奮しながら話す少女を不思議そうに眺める。
……話を聞いたところでは、全然逃亡する動機はなさそうだが…。
「ただ、戦争とかそういう経験は全くなくて。今まではそれでよかったらしいんだけど、時代が変わるとね、危なくなるらしいんだ。それで私は、そのいざという時に全面的にこの国を助けてくれるのを約束に、ううんっと遠くの、まだ行ったこともない知らない大陸の王子と婚約を……」
ところが急に彼女は顔色を暗くし、声のトーンも一気に下がった。
「それで家出した?」
自力で空にしたプレートは重ねてテーブルの脇の方へ。
頬杖をつきながら聞くと、小さく上下に顎を動かした。
話の流れにより、この少女はレヴェーヌ国という所のミール姫、…らしいけれど。
面倒なことに関わるのはごめんなので、これ以上話を聞くつもりはない。
「あ、…はいっ、わかってます。えっと…」
頷いておきながらこちらの顔をそっと見上げてきた。
不思議そうな顔色に首を傾げつつ目を向けると。
「訳、…聞かないんですね」
すかさず、重なった視線がぱっと逸らされた。
なんだそのことか。
特に関心した風もなく「興味ないから」と素直に答えると意外そうに目を見開いた。
「…?」
「あな、たは…どこの国の人?」
「どこって……」
この街を行くとやがて見える海を渡って違う大陸に行って、でもまたその大陸を離れて北へ。
更に北へ向かうと小さな小島が見えてくるが、…そこが自分の育った土地。
なんていう説明は不要だと自分でも思うので。
「とりあえず、この島では育ってないけど」
手短に答えを述べると更に少女は驚いたようで。
やけに大袈裟な「ええーっ」という声になぜだかわからないが少しムッとした。
「知らないの? 私が住んでるレヴェーヌ国は、この大陸全土の国を統治するほどの力を持ってるの、でもだからと言って国民に悪く思われることはなくて逆に王家は尊敬されてて…とにかくすごい所なの!」
「あ、そう」
もしかしたらそこが自分は、思いやりに欠けているといわれる所なのかもしれない。
だが特に言われても関心も何も感じなかったので半ば興奮しながら話す少女を不思議そうに眺める。
……話を聞いたところでは、全然逃亡する動機はなさそうだが…。
「ただ、戦争とかそういう経験は全くなくて。今まではそれでよかったらしいんだけど、時代が変わるとね、危なくなるらしいんだ。それで私は、そのいざという時に全面的にこの国を助けてくれるのを約束に、ううんっと遠くの、まだ行ったこともない知らない大陸の王子と婚約を……」
ところが急に彼女は顔色を暗くし、声のトーンも一気に下がった。
「それで家出した?」
自力で空にしたプレートは重ねてテーブルの脇の方へ。
頬杖をつきながら聞くと、小さく上下に顎を動かした。
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