まとまらないお話たち
第4章 4
長い髪を束ね、三角巾を頭に巻き白い掃除衣を着て……恰好は一応、「手伝う」気満々。
けれど宿主も、青年も、こちらには見向きもしない。
構うものか、と勝手に手伝おうとしたら「やめろ、触るな」と怒鳴られて。
宿主も穏やかな顔で「お嬢さんのそのお気持ちだけで十分ですから」。
……そうは言っても、元々は自分のせい。
事情を話しても、彼は「良いんですよ」とまたニッコリ笑顔。
宿主の話によるとこの町では男が代々こういう力仕事(力なのか…?)をやるもので女は黙って見ている方らしい、それはミールのいた国でも同じ。
というか、「手を出すな」と言った青年の言葉を見ると、やっぱり彼のいた所でもそうだったのだろう。
けれど繋ぎ合わせたりとか、そういうのが出来なかったとしても、(こういうのは出来るものだと思っていたのに)
せめて飲み物ぐらいは出せる、……どことなくそれでも不満足だったが、仕方ない。
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