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まとまらないお話たち

第6章 6


やっとのこと、店を出てデパートを出たのが7時45分。
嫌々ながら、その下着メーカーの袋をハル子も持たされていた。
しかし中身は違う、当初は「お揃い」のつもりだったのだが晴子が選びに選び抜いた柄に、ハル子の胸に、はまるサイズが丁度なく。
ハル子がそのことに安堵したのも束の間、晴子は試しに、1個ぐらいショーツとブラを買ってけと彼女に命じた。
(またハル子の胸が大きくなったらそれはそれで、今度お揃いのを買うと言っていた、……果てしなく迷惑な女である)
……まぁ、興味がない訳ではなかったし、地味な白いものよりも色のついたブラやショーツを履くのは憧れていたし。
けれど最善の注意を払って、少しでも大人しめのにした。
体育教師でもあり、そして生徒指導の鬼とでも言われる高田にもし色つきブラでも見つかったら、その日は早くに帰してもらえない。
堂々とつけている晴子はやはり親の問題があるのか、高田でさえも言えないかもしれないけれど。
他の生徒には結構言う、それはもう厳しく。
そして変態教師という汚名もある高田はその噂にもなるほど、補導した女子生徒を「指導」という名のもとで陵辱する、と聞いた。
現に刃物かなんかで切られたのか、ボロボロのセーラー服を纏い命からがら、逃げてきた生徒もいるらしい。
女生徒だけでなく、大人しそうな女顔した男子生徒も目をつけられているそうだが…そんなこんなで。
晴子が選んだのは、水色のたくさんレースのついたブラとお揃いのショーツ。
そしてハル子が選んだのは薄クリーム色のピンクの花の刺繍がしてあるブラと、黄色と白のギンガムチェックのショーツ。(一番白に近いのがコレしかなかった)
赤とピンクのやら、白黒やら。
どこから持ってくるのか、ハデな色合いばかり晴子は勧めてきたがそんなに予算もないのを理由に(実際なかった)、ハル子はなんとか彼女の怒りを買わない言い方で断れた。
「また行こう」と約束、早速にも明日着けてこようと言ってきた晴子に「もったいなから大切な日にだけつける」と言って(いわば勝負下着と晴子は解釈したらしい。勿論もう1人のはるこには、勝負下着の勝負の意味がわからない。…勝ち負け? 肉弾戦? 暴力関係ではつけたくない気がするが…)乃科駅西口でハル子は晴子と別れた。
家への帰宅時間…8時15分。

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