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無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~

第3章 弐の巻

 実際には少しどころか、ひと回り以上も痩せたのではないかと思ったのだけれど、当人を前にしては、いかにしても言えるものではない。
 公子の言葉を聞いた安子の眼に新たな涙が湧く。

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