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無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~

第2章 壱の巻

 けれど、自然界で生きる小さな生きものたちには、人間の勝手な理屈は通じない。人間は毛虫を見れば踏みつぶしたりするが、彼等の眼に、人間の情け容赦ない仕打ちはさぞ冷酷で自分勝手なものに映っているだろう。

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