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年下なんて関係ないっ!

第3章 教育係

「そのくらい、大丈夫ですから」

無言でバッグの中から、絆創膏を取り出した。

「うわ。先輩、そんなの持ち歩いてるんですか?だから、女の人はこんなにバッグが

『ちょっと、黙って』

これじゃ、まるで、戸塚がお姫様であたしが王子様みたいだ。

「…ありがとうございます」

小さな声で礼を言う戸塚に思わず、笑みがこぼれる。

『はい!いっちょあがり!』

ペシッ

「いった!何するんですか!」

『さっき、電車で恥書かせたぶん〜!さっ、行くよって、あと10分しかない!急げ!』

「だから、さっき、言ったのに」

文句を言いながらも、戸塚の顔に笑みが浮かんでいた。

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