
もっとして♡
第1章 最高で最低な彼
うわぁ…また空気重たくなっちゃった。
店「あ、あの…お客様、タオルを…」
そう言って女の店員さんがタオルを持ってきてくれた。
「すいません。困らせてしまって」クスッ
あたしは申し訳なさそうに言った。
店「いえいえ…」ニコ
店員さんからもらったタオルで髪の毛とかを拭きながら、皆に言った。
「何かごめんね…あたし、もう帰ろうかな?」クスッ
母「家、どうするの?」
「…テキトーに誰かに泊めてもらうから…」クスッ
男誘って、泊めてもらったらどうにかなるしね。
孝「男、誘って泊めてもらうのか?お詫びにsexとかするつもりか?」
孝がいきなり言った。
親の前で言ってきやがった。
お母さん固まってるし。
「そんな訳ないじゃん。友達の家だよ友達の家」ギロッ
あたしは孝先輩を睨みながら言った。
裕「凛ちゃん、じゃあ腕、見せてくれないかな?」
裕志さんが真剣な表情で言ってきた。
ヤバイ。腕はさっき、蓮がタバコを押し付けた跡の他に、痣がある。
「ヤです。」
あたしは、きっぱり断った。
母「凛、見せなさい」
「ヤダ」
母「見せなさい‼」
お母さんが珍しく怒鳴った。
あたしは渋々、両腕を見せた。
皆、それを見た瞬間、固まった。
孝先輩たちも…お母さんも…裕志さんも…
