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爽「………誰、その女」

俺は冷たい目をして女を見てから兄貴を睨んだ。

女「あっ…あの…えっと…加賀美 穂乃美(ｶｶﾞﾐ ﾎﾉﾐ)です…彰也くんとはサークルの先輩と後輩の仲で…//」

口ではそう言ってるけど兄貴のことが好きなんだろう。
一発で分かった。

チラチラと兄貴のことを見ては、恥ずかしそうに頬を赤らめる。

兄貴もそれを分かっていて気付かない振りをしてる。

ムカつく…ムカつく…ムカつく。

こんな女より春さんの方が全然綺麗で可愛くて……

兄「彼女にもフラれた事だし、俺、穂乃美ちゃんと付き合いたいなぁ〜」ﾆｺ

女「えっ///」

兄「ダメ?」

女「う、嬉しいですっ///喜んで♡」

兄「ホント?良かったぁ♪」

ﾁｭｯ…

兄貴が女にキスしたのを見て、俺は何かが切れた。

ｶﾞﾝｯ

兄「ｹﾎｯ…」

爽「…ざけんなよ。」

兄「ｹﾎｹﾎ…嫉妬するなよ…ｸｽｸｽ」

兄貴は俺に殴られたのに笑ってやがる。
女は固まってるけど。

ｲﾗｯ…

俺はもう一発殴ろうとしたとき、

「爽くん!!!?何してるの!!?」

さっき抱いた彼女の声がした。