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もっとして♡

第5章 シェアハウスのお兄ちゃん

愛「…………(ボソッ)…だって、彪にぃあたしの裸見ても全然動揺しないんだもん…顔赤くもしないし…あたし色気ないのかなって…」

ボソボソと小さい声で話すけど、静かなこの部屋にはハッキリ聞こえるだろう。
自然と俯いてしまう。
羽 「……」

愛「……彪にぃのポーカーフェイス崩したくて…」

羽「………はぁ…それで襲ったと?」

な、何かいつも優しい羽宇にぃが凄い怖い。
お母さんに怒られてる気分…。

愛「…………ごめんなさい」

羽「はぁ…愛海には彼氏がいるんじゃないの?」

ギュッ

あたしは下唇を噛み締めた。

愛「………」

羽「愛海?」

様子がおかしいと気づいたのか、優しい羽宇にぃに戻ってあたしの顔を覗きこもうとした。

でも、その前に…

愛「フラれたの。」

声が少し震えてたかもしれない。

その言葉で覗き込もうとしていた羽宇にぃがピタッと固まった。

それと同時にあたしの後ろから声が聞こえてきた。

隼「今みたいに男を誘ったり、襲ってるからじゃないのー?」

ゲラゲラと笑う声と一緒に聞こえてきた。

後ろを見ると、バカ隼がいた。

羽宇にぃと一緒に帰ってきたのか…。

理解するのと同時にバカ隼を睨みつけた。
KYな奴だな…。

愛「ギロ…………あたし、着替えてくる。」

そう言ってそそくさとリビングを出て2階の自分の部屋へ向った。

リビングを出るとき羽宇にぃの止める声が聞こえたが無視した。



バカ隼………冗談でもそんなこと言って欲しくなかった…。

ってか、バカに言われたくないし。


バタンー

気分がズーンと沈みながら自分の部屋に入った。

ピッ

クーラーを付けて、

バサッ

服を脱いだ。

大きめのTシャツ1枚だけでいっか。
今、暑いし…

あたしは、下着をつけてデカTシャツを着た。

ボスッ

そして、ベッドへダイブした。

もぉっ!!今日は災難続き…。

ちょっと寝たらスッキリするかな?


瞼を下ろすといつの間にか深い眠りについていた。




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