
秘密のカップル
第2章 学校の障害者用トイレで。
外からはバタバタと走る音が聞こえる。
その音を聞いて、弘樹はトイレの鍵をしめ、
電気を消した。
光は、
外から来る太陽の光だけ。
薄暗いトイレの中、リップ音や、
舌同士が絡み合う音しか聞こえない。
この前の…教室みたいな。
男「梨華ー?」「安西どこ行った?!「「くっそ、捕まえたら弘樹にアイスおごってもらえんのになぁ…」
え?!
外の会話を聞いて驚いた。
私を捕まえたらおごってあげる予定だったの?
梨華「ま、まって!…弘樹、おごるつもりだったの?」
弘樹「…口先だけで言ったけどおごるつもりねぇし。…梨華を捕まえたのは結局俺だし。
んーじゃ、外に皆いるから
ここでヤろ?」
にやっと笑いながら言う弘樹に
とてつもなくムカついたけど、
その顔、嫌いじゃない。
梨華「…ん…ヤる。」
弘樹「…喘ぐときは大声でね?ww
廊下にいるクラスの野郎たちがシコるくらいに喘げよ?ww」
///
赤面するしかない。
梨華「うん…!…早く、キスして?」
弘樹「ー!!…もぅ…お前のその顔クラスの皆は知らないのが残念。でもこれ俺のだし。
梨華すき、」
梨華「んっ…ふ…」
ふたたび始まるディープキス。
電気も消えた薄暗い広いトイレの壁にもたれて…弘樹に言われたとおり、
大きい声を出した。
